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活動概要

趣 旨

次世代シーケンシング技術と大規模ゲノム情報解析を中核とする先端ゲノミクスは、生命科学研究に大きな発展をもたらしつつあります。生物が示す多様で多彩な表現形質の原因となる遺伝子群やメカニズムの解明といった医学・生物学研究の中心課題に対し、生命活動の基本情報であるゲノムからのアプローチが可能な時代に到達したといってもいいでしょう。

先端ゲノミクス研究は、表現形質の遺伝基盤の解明とその詳細なメカニズム解明への道筋をつける可能性を持つものとして大きな期待をもたれいます。しかし、この分野でわが国は解析キャパシティが絶対的に不足していることが大きな問題となっており、最先端技術を駆使した大規模先端ゲノミクスを推進するセンターを国際的視点も加味しながら継続的に整備拡充し、アカデミアで長年にわたって収集構築してきたモデル生物やヒト試料に適用することが重要な課題となっていました。

先端ゲノミクス推進事業1

国立遺伝学研究所には、系統生物研究センターが数十年をかけて収集・構築してきた世界的にもユニークかつ貴重なマウスイネの多様な野生由来系統が研究に活用されています。また、人類遺伝学研究部門比較ゲノム解析研究室は、本研究所における個人ゲノム解析と比較ゲノム研究の中心となっています。人類遺伝学研究部門においては110歳超長寿者の個人ゲノム配列決定とデータベース化の大学間共同研究も始められました。健康長寿者のゲノムデータベースは国際的にも重要性が高く注目されています。特に世界最長寿国となっているわが国においては、あらゆる疾患遺伝子研究に対しても有用な参照データベースとなることが期待されます。
こうした次世代型大規模ゲノム解析を活用するためには、超大量情報解析技術や進化・集団遺伝学との有機的な連携が必須です。国立遺伝学研究所は、これらの研究資源や十分な研究体制をとることが可能な、大学共同利用機関です。

2011年10月に設立された先端ゲノミクス推進センターは、ゲノム科学研究の国内・国際拠点の一つとして共同利用・共同研究を進め、わが国の生命研究の国際プレゼンスを高めるための基盤形成に関与します。本センターは、中国、韓国、台湾、タイ、インド、オーストラリア等の国立遺伝学研究所と交流実績のあるアジア諸国を対象に各国ゲノム研究機関との研究交流を進め、常に最先端の研究基盤を大学・研究者コミュニティに提供するとともに、先端ゲノミクス研究に精通した人材を育成することが期待されています。

先端ゲノミクス推進事業2